「御上先生」ドラマの名言&名場面【1話~5話のセリフから】

ドラマ/映画
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みなさんこんにちは、Koumeiです。

ドラマ「御上先生」話題沸騰で4話ではなんと視聴率10%を超えましたね。

今までの青春に焦点を当てた学園ドラマと違い、闇深いストーリーですが、さすが現実社会の教育問題に問いかけるというだけあります。

早速ドラマの中で御上先生の数々のセリフの中から名言が飛び出して呼んでいます。

まだ最終回を迎えてはいませんが、1話からのセリフの中で気になった名言名場面をいくつか紹介していきたいと思います。

もちろんSNSで話題になっているものもありますが、わたしが個人的に共感したりするものも挙げて行きますので、是非お付き合いください。

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御上先生の名言&名場面~1話セリフから

「そんなものはエリートなんかじゃない。ただの上級国民予備軍だ。」

第1話。御上先生赴任直後の冒頭部分のセリフですね。

名言というか、この「上級国民予備軍」と言い換えたのに結構反応してしまいました。

日本はまだまだ多様性に疎く、どうしても「こういうレールに乗ったものが勝ち組=エリート」という1パターンを全員に目指させるところがありますよね。

当然隣徳学院に入るような優秀な生徒たちは大人たちが勝手に作った「エリート」という定義には何の疑問も持たず育ってきています。

社会に出てから考えのズレに気づいても既に遅し。厳しいけどもこの時点で現実を教えるという意味でわたしはエリートの定義に触れた冒頭からのこの名場面を気に入りました。

「力は弱くても、戦い方次第で勝てるってことです」

吉岡里帆演じる是枝先生は文科省から派遣された御上に担任ポジションを奪われました。

しかし、納得いかないとは思っていても、仕方がないとあきらめる、いわゆる権力には逆らわない典型的な日本人気質の是枝先生に対して、御上先生が放ったセリフです。

これも日本社会で当たり前のようにありますね。力関係で不利になると戦って問題を大きくするよりあえて沈黙に徹する。確かに真向から力勝負で挑むのはただの無謀です。

なので御上は「戦い方」が重要だと示唆しています。

しかし、たとえにスローロリスを出すあたり、吉岡里帆さんにピッタリというかなんというか。

スローロリスはかわいい見た目と裏腹に実は肘の裏側から出る毒を唾液と混ぜて体に塗り敵からの攻撃に備える唯一毒を持つサルです。

相手の土俵で戦わなくても勝ち方にはいろいろあるという、日常で肝に銘じておきたい名言ですね。

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「志だけで変えられるならとっくに変わってる」

奥平大兼くん演じる生徒の一人「神崎拓斗」と御上先生が議論のときに放ったセリフ。

報道や記者の在り方を論じ、

「俺はそうはならない。記者クラブなんてあんな馬鹿げたもの、終わらせるべきなんだよ。」

と正義感を表現する神崎に対し、

御上先生は、

志だけで変えられるならとっくに変わってる。明治時代から百年以上何も変わらなかったシステムをどうやって変えるんだ?」

と、あえて、「疑問」を投げかけることで、理想論で今あるものを否定するだけでなく、現実的に「変える」には何をすべきかを考えろ、と暗に導いていると感じます。

今の令和時代は少し違うかもしれませんが、少し前の平成、昭和では、希望を胸に入ってきた新入社員が理想と現実のはざまで押しつぶされ、いつの間にかやる気のないサラリーマンになってしまう現象が多々見られました。

上記の「戦い方」と共通する点もありますが、真向勝負だけでなく、自分が理想とする状況にするためには、いつ、だれを(と)、どうやって動けば、どんな影響を与えられるか。

これが戦略的思考の一つだと思います。これを若いうちに鍛えた人間は強いです。

「そんな簡単に見えるものを闇とは呼ばない」

これも神崎に御上先生が放ったセリフです。

御上先生の過去を記事にし、してやったり!、と息巻いていた場面で御上が一言。

「君が記事にしたことは、闇なんてごたいそうなものじゃない。ただの日常だよ。YouTubeとやらでやってるモーニングルーティンみたいにね。そんな簡単に見えるものを闇とは呼ばない。

これは人生の経験からですね。

当然若いほど社会経験が少なく、初めてのことが多いです。しかし、社会で揉まれれば揉まれるほど、過去に出会った闇や苦痛はさほどのことでもなかったと思える。

今回御上先生は現場から教育を変える覚悟で隣徳学院に来ています。

まだまだ詳細は謎が多いですが、現状で自分を「エリートで特別だ」と思っている生徒に大人はそんなことでは影響されない、ということを諭す名言ではないかと思います。

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御上先生の名言&名場面~2話セリフから

「人生に大切じゃない時期なんてありませんよね」

1話で自分のした事の重大さに気づいた神崎の様子をみて、是枝先生(吉岡里帆)は大切な時期(受験)だからフォローしてあげないと、と言います。

これに対し御上は、

「それおかしくないですか?だって、人生に大切じゃない時期なんてありませんよね?

わたしたちも普段から何の疑問もなく、「いま大切な時期だから」と使ってますよね。

受験もそのうちの一つ。でも他にもありませんか?例えば、

資格試験を受ける前。会社で昇進試験の前。大事な契約を取り付けるプレゼンを準備しているとき。などなど。

でも、このセリフにハッとさせられたのは、じゃあそれ以外の人間やそれ以外の人は大切な時期の人より重要じゃないのか?ってことです。

姉妹・兄弟などでどちらかが受験だと、「いまお姉ちゃんは大事な時期だから」と言葉を親が使ってしまうケースってありませんか?

うちもあったんですよ。言われたこともあるし、知らず知らずに言ってしまっていたことも。

でも一大イベントを控えていなくても瞬間瞬間で皆大切な時を過ごしているんですよね。

その意味で名言としてとらえました。

「裁判でもお前は犯罪者だから黙ってろって言うのかな」

これは永瀬莉子さん演じる「櫻井未知留」に御上が放ったセリフ。

御上先生赴任後、色々なことで授業が中断されることに不満をぶつける櫻井に、

「ここでまた放置したら、もっと集中できなくなるんじゃないの?」と。

櫻井の「そんなこと言う資格、先生にありますか?」に対して、御上が、

「櫻井さん弁護士になりたいんだよね?裁判でもお前は犯罪者だから黙ってろって言うのかな。」

「そして僕の知る限り君たちがなろうとしている職業はいついかなる時も集中しなきゃ出来ない仕事ばかりだよ。」

う~ん、さすがにちょっと厳しすぎるかな、というのはありますが、ここのセリフはこの後第4話でも出てくる、自分の正義だけを通すってことに対する戒めと共通部分がありますね。

今は勉強するべき、それ以外の意見は間違っている、という姿勢を第三者目線から指摘する名言だとわたしは感じました。

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御上先生の名言&名場面~3話セリフから

「先送りにすればするほどその傷は更に深くなる。だからこそ自分で探し出すことが必要なんです」

第1話から引き続き悩み続ける神崎について是枝先生との会話中に御上が放ったセリフですね。

確かにまだ義務教育の子供ではありますが、ある意味成人とみなされる18歳。

放っておいて先送りにしてもどこかで大人が助けてくれる。

そんな考えから一歩脱皮するために必要なことを再認識させられる名言となるセリフです。

この後出てくる、アメリカや他国では、問題が起きたり失敗することは「行動している証拠」と教えられます。

自分で行動を起こして失敗したら、自分でどうしたらいいか考える。

失敗を受け入れる寛容な体制があってこそ、時間がかかっても自分で考えて解決策を見出そうとする思考回路が育つのでしょう。

この失敗を受け入れ、自分で解決しようとしているのを見守る心をわれわれ大人がしっかり意識しないといけないと考えさせられた名言でした。

「アメリカだと授業でもなんでも意見言わされることが多い」

影山優佳ちゃん演じる帰国子女の倉吉由芽が言ったセリフですね。わたしは名場面のひとつとして是非推したいと思います。

というのも、これ、わたしも経験しました。何十年も前ですがアメリカの大学にいたときと、そして少し前まで外資系で働いていた時も。

日本社会の「異議なし」的沈黙や「同感です」は、海外では授業や会議に参加していないのと同じとみなされます。

なので、ほかの人と全然違う、いわば「変人」的な意見を言っても、

先生は、「なるほど!それは面白い!そんな意見は今までにないユニークな意見だね!」とほめてくれます。

帰国子女の子供が日本帰国後一番苦労するのがここだと言います。

自分の意見をぶつけると変な目で見られる。他人と同じであることが普通とみられる。

ドラマながら、倉吉さんの気持ちが伝わってきた名場面でした。

「じゃあどうしたらいい?変えたいから皆に問題提起したんじゃないの?・・・・考えて」

上坂樹里ちゃん演じる東雲温(しののめ たずね)との討論。

御上先生はいつも「こうしなさい」とは言わず、生徒に考えさせる話し方をします。

そしてここで出てきた「考えて」。

すぐに答えを求めず、自分でまず考える。

悩んでいいと思うんですよ。悩んで、失敗して。もちろん、大人がそれを受け入れる寛容さを持たないといけませんが。

この「考えて」は、一言のセリフですが、わたしのなかでは大名言です。

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御上先生の名言&名場面~4話セリフから

「人や国の数だけ正義があるんだ。自分の正義だけが通ると考えていたら、誰とも話しなんてできない」

東雲が提起した教科書検定を隣徳際で展示するかどうかのクラス賛否議論のとき、帰国子女である倉吉にアメリカでの原爆投下についての授業内容をあえて話させる御上先生。

その中で一方通行の正義だけが正しいと思い込みガチな東雲はじめ生徒たちに言ったセリフ。

以前脳科学者の中野信子さんの本を拝読したことがあるのですが、日本人というのはなぜか「正義中毒」というのが他国より強いらしいのです。

こうあるべきだ!反対する人は間違い!と決めつけてしまいがちなんですね。

そういった一方通行の行動に対する視野を広く持たせる一言ですし、社会に出れば必要となる相手の言葉を「傾聴」する姿勢の育成にもつながりますね。

教科書検定というなかなか答えにたどり着かない議題について、クラス全員に真剣に考えさせる名言名場面のひとつです。

御上先生の名言&名場面~5話セリフから

今回は御上先生が発したセリフというより、ビジネスプロジェクトコンクールに出演した生徒たちの言葉からも素直ないい名言が多かったですよね。

しかし、このドラマ、回を重ねるごとに、テーマがどんどん重くなる。

神崎なんて、18歳の高校生が受けきる重圧じゃないですよね。我々大人でもどうしていいかわからないレベル。

しかし第5話は今までと違って生徒がかなり主体的に動いたシーンが多かったように思います。なので、生徒のセリフからも一つピックアップしてみました。

「本当に悪い奴はそこにはいない」

まずは御上先生と神崎が堀田真由さん演じる真山 弓弦(まやま ゆづる)と面会のシーン。

誰が悪いのか、という罪の存在についての話のとき、とある映画のテロリストの少年の話をする御上先生。

たまたまそこに貧しい少年と少しお金を持った人たちが遭遇しただけで、「本当に悪い奴はそこにはいない」と。

これも深いですね。直接的に人を殺すことは絶対ダメですが、その環境になった社会にも責任はある。だからといって大人は社会のせいにするな、と教えないといけない。

複雑な考えが頭を駆け巡りました。

「金融マン同士で倍返ししている場合ではありません」

高校生ビジネスプロジェクトコンクールでのプレゼンの言葉です。

社会人ドラマなどでも同じようなことは言われることありますよね。

「同じ業界で仲たがいしている場合ではありません!」とか。

島耕作にもありました。日本の企業連合で韓国、中国と戦わないといけないという業界再編のときに。

確かにこれもドラマですが、純粋な高校生が言うからか、大人として子供にはこう映っているのかも、と考えさせられました。

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御上先生の名言&名場面まとめ~1話から5話のセリフから

個人的な私見がかなり入ってしまい恐縮ですが、御上先生で話題となっているセリフから名言や名場面をいくつかまとめてみました。

  • 第1話のセリフから名言&名場面
    「そんなものはエリートなんかじゃない。ただの上級国民予備軍だ。」
    「力は弱くても、戦い方次第で勝てるってことです」
    志だけで変えられるならとっくに変わってる
    そんな簡単に見えるものを闇とは呼ばない
  • 第2話セリフから名言&名場面
    「人生に大切じゃない時期なんてありませんよね」
    「裁判でもお前は犯罪者だから黙ってろって言うのかな」
  • 第3話セリフから名言&名場面
    「だからこそ自分で探し出すことが必要なんです」
    アメリカだと授業でもなんでも意見言わされることが多い
    じゃあどうしたらいい?変えたいから皆に問題提起したんじゃないの?・・考えて
  • 第4話セリフから名言&名場面
    人や国の数だけ正義があるんだ。」
  • 第5話セリフから名言&名場面
    「本当に悪い奴はそこにはいない」
    「金融マン同士で倍返ししている場合ではありません」

御上先生はわたしの年齢でも結構考えさせられるドラマですので、この後まだまだ印象に残るセリフや名言が飛び出しそうですね。

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