みなさんこんにちは、Koumeiです。
先日別記事で少し日本から離れていたので記事更新が遅くなったとお伝えしました。
実は1月29日から始まった「春節=旧暦の正月」に合わせて中国にいました。
昔中国に住んでいたこともありちょくちょく中国へは行くのですが、今回は春節期間を楽しんできました。
そして、その楽しみの一つが映画です。
えっ?中国で映画?って思われる人が多いでしょう。実は昨今春節などの大型連休に合わせて中国では大作が上映される傾向があるのです。
そして今回は公開早々「哪吒2(哪吒之魔童闹海)」という映画を見てきました。
中国語ピンインではNeZha, 日本語では「ナタ」と記載されているようですね。
日本ではいまだに中国映画が上映されることは少ないですが、実はこの「哪吒2」公開早々スゴイ興行収入を記録し海外でも話題となっている映画なのです。
是非最近の中国映画の実態なども知ってほしいと思いから、ネタバレ注意になりますが、哪吒とは?という基本情報から、あらすじ、
そして日本ではいつ、どこで上映される予定なのかも探っていきたいと思います。
哪吒2(nezha/ナタ)とは?中国3DCG映画記録更新!!
哪吒(nezha/ナタ)とは何者?
哪吒(nezha/ナタ)とは中国古典小説『封神演義』『西遊記』にも登場し、風火二輪に乗って移動するやんちゃな少年の武神です。
わたしは西遊記が好きで中国で公開された多くの西遊記映画を見たのでこの風火二輪に乗ったキャラクターのイメージが強かったですが、日本ではあまり知られてないでしょうか。

引用元:日本中国友好協会
古い文献などではこんな感じですが、実写版西遊記などでも孫悟空と一戦交える神として火の車輪に乗ったキャラが良く出てきます。
哪吒(nezha/ナタ)が映画で興行収入記録更新!世界で話題に!
そんな哪吒(nezha/ナタ)が3DCGアニメ映画として公開されたのが2019年。
「哪吒1」こと「哪吒之魔童降世」でした。
これも実は私中国で見ました。めっちゃ面白かったです。ただ面白いだけじゃなく最後には感動を誘うストーリーでした。
そして、2025年春節に
「哪吒2」こと「哪吒之魔童闹海」が公開されました。
中国はお金があるからか、日本よりもかなりの多くの映画が作られ、公開期間も短いのです。
人気のものは延長放映があったりしますが、2週間くらいの放映ですぐ新しい映画に変わってしまうことが頻繁にあります。
なので、公開後即チケットを買ったのですが、さすがに中国の方の速さにはかなわず、即完売。
付近の映画館をくまなく探してほぼ最前列に1席だけ空いていたのを見つけ滑りこみました。
一般的にパート2はパート1に比べて評価が下がってしまうのが常ですが、今回「哪吒」に関しては全く違いました。
公開たった5日間で「中国国内だけで」既に興行収入50億RMB=約1000億円越え。
本日2月11日時点で中国SNSによると既に87億RMB=1600億円越でもうすぐ90億RMBに届くそうです。
※2月21日更新
あれから10日ほどで既に127.24億RMB=2400億円に達していて、日々記録更新中です。
既にアニメ映画ではインサイドヘッドを抜かして世界1位になり、全映画の中でも既に世界8位にまで上り詰めてます。まだ公開から半月弱ですからね。このままいけば世界記録樹立も十分ありえるでしょう。

日本で公開された映画の興行収入は「鬼滅の刃~無限列車編」がトップで404億円なのでスケールが違いますね、中国は。
参考文献:CINEMAランキング通信
そしてさすが中国はスピードが違います。
既に哪吒2グッズ販売も即開始され、あっという間に売り切れ続出です。


哪吒2(nezha/ナタ)ネタバレ注意あらすじ検証
哪吒”1″(哪吒之魔童降世)
さて、今からネット配信などで見られる方にはネタバレになってしまうかもしれませんが、結末以外ざっくりとあらすじをまとめてみたいと思います。
まず哪吒1(哪吒之魔童降世)は哪吒(NeZha/ナタ)の魂が生まれるところから始まります。
天界元始天尊によって英雄となる「霊珠」と魔王となる「魔丸」二つの宝珠が生み出される。
元始天尊の弟子の太乙真人は、後の哪吒(NeZha/ナタ)の両親となる夫婦に「霊珠」を授けることとなっていたが、その重要な役に選ばれなかったことを妬んだ敵手により、魔丸とすり替えられる。
結果、哪吒(NeZha/ナタ)が誕生してしまう。
しかしその命も3年。3年後の落雷の力で哪吒(NeZha/ナタ)の魔丸は破壊され命が尽きることが命運となっていることがわかる。
母親はそれでも必死に哪吒(NeZha/ナタ)を守ろうと愛情を注ぎますが、哪吒の生まれながらの力は民衆から恐れられ、孤独にそしてドンドンひねくれた性格になっていく。
そんな中、本来夫婦が授かるはずだった霊珠は敖丙(アオビン)という龍族の末裔に転生しており、哪吒(NeZha/ナタ)と敖丙(アオビン)は親友となります。
その後、諸々とした陰謀などにより、人間と龍族の対立に発展し、親友だった哪吒(NeZha/ナタ)と敖丙(アオビン)は闘うことに。
哪吒(NeZha/ナタ)

敖丙(アオビン)

↓が霊珠をすり替えられたドジ、太乙真人

結末は哪吒2(NeZha/ナタ)のネタバレにもつながるので、あらすじはここまでにしておきます。
哪吒”2”(哪吒之魔童闹海)
そして2025年中国の新年に公開された哪吒”2”(哪吒之魔童闹海)。
こちらも見てきたままのあらすじをざっくりまとめてみたいと思います。ただ日本では今から公開されていくと思うのでネタバレには慎重にいきます。
まずは画像。「1」よりグレードアップされ、哪吒(NeZha/ナタ)↓も更に愛嬌のある様子に。

敖丙(アオビン)も更にかっこよくなってます。

ストーリーとしては、前作の戦いで哪吒と敖丙の肉体が消滅の危機に。
仙術で2人の肉体再生を試みる太乙真人。
そんな中、前作の戦いで息子の敖丙(アオビン)を殺されたと誤解していた東海龍王の敖光(アオグァン)が復讐に乗り込んできます。
誤解を解こうと不完全な体で父をとめたため敖丙(アオビン)。せっかく戻りかけた肉体をまた失ってしまいます。
肉体を復活させるには、敖丙(アオビン)の魂を一時的に哪吒の体に同居させ7日以内に天界で修行の末、「琼浆玉液」を入手することが必要となります。
2人の魂が同居した哪吒(NeZha/ナタ)の肉体で早速天界へ出向きますが、ここから人間界、龍族、そして天界の陰謀へとつながっていき、前作を超える大きな戦いへと発展していきます。
- それぞれの海を守る龍族(↓)

- 今回の「哪吒2」で主人公よりも人気を集めたのが敖丙(アオビン)の父親である龍王の敖光(アオグァン)↓です。
前作では龍の姿しか見せなかったため、今作で人間形態が出てきたとき、予想外のカッコよさに映画館中で大歓声でした!

哪吒(NeZha/ナタ)も最終形態(↓)になって戦います。(スーパーサイヤ人じゃないですよ)
これもネタバレが過ぎると良くないのであえてぼんやりした画像にしておきます。

哪吒2(nezha/ナタ)日本上映はいつ?場所はどこ?
では、哪吒2は日本でも上映されるのでしょうか?されるのであれば、いつから公開でどこの映画館で上映されるのか?
色々調べてみましたがまだ私の地元映画館では上映予定にはどこも入っていませんでした。
現在中国以外では、2月8日に米ロサンゼルス・ハリウッドの劇場で開かれたプレミア試写会が海外初上映となっています。
上映後には自発的にスタンディングオベーションが起こったといいます。
その後は2月13日に豪州やNZ、つづいて14日は米国とカナダに上陸とされています(情報元:中国网)。
元々北米NYタイムズスクエアの巨大スクリーンでの予告編放映でも大きな話題を呼んでいましたが、なぜかまだ日本はいつ、どこで上映されるのかの詳細情報がありません。
日本は残念ながらこういうところは遅いというか乗り遅れてますね。
ハリウッドを持つアメリカでさえ、中国公開直後にすぐ上映開始。どの国のものでも「良いものは良い」としてすぐに対応します。
中国に住んでいたから言うわけではないのですが、実は中国には他にも古代王朝を描いた歴史映画や演技力の高い喜劇、またご存じ格闘映画など面白くて素晴らしいものがたくさんあります。
現在の作品は品質的にも既に他国を超えているものもかなり多いです。
1日でも早く「哪吒2」はじめ中国映画がもっと公開されることを祈ってやみません。
「哪吒2」公開情報入手したらすぐ更新したいと思います。
哪吒2(nezha/ナタ)まとめ
さて、今回は先週中国で観てきました大ヒット映画「哪吒2(nezha/ナタ)」についてまとめてみました。
- 哪吒(ナタ)とは西遊記など中国古典小説登場する風火二輪に乗った少年の武神です。
- 2019年公開の「哪吒1」では、自身の生誕と魂を分けた龍族の敖丙(アオビン)との出会いを描き、興行収入50億RMB=約1000億円を記録。
- 2025年公開の「哪吒2」は人間界、龍族、天界の三つ巴の戦いに巻き込まれ、親友敖丙(アオビン)と共闘ストーリー。公開後10日ちょっとで既に中国国内だけの興行収入87億RMB=1600億円越でもうすぐ90億RMBに届く勢いです。
↓ - ※2月21日更新:興行収入は127.24億RMB=2400億円に達し、まだまだ記録更新中!全世界映画の興行収入ランキングでも8位まで来ました。
- 北米、豪州など各国で2月から公開が始まり興行収入世界ランキング上位入りは確実ですが、残念ながらまだ日本ではいつ、どこで上映するのか具体的情報がありませんでした。
まだまだ中国に対しては良くない印象を持たれている人もいると思いますが、時代は確実に変わってます。
日本のいいところはドンドンアピールしつつも、海外のいいところも早く取り入れて世界の波に乗り遅れないようにしていきたいですね。
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