北極・シオラパルクってどこ?世界最北の村の場所や“アノーイトーの伝説”を解説【クレイジージャーニー】

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みなさんこんにちは、Koumeiです。

2024年6月16日(月)放送のTBS系クレイジージャーニーでは、北極冒険家・荻田泰永さんが登場。

「世界最北の村」**シオラパルク(Siorapaluk)**を訪れ、その更に北、アノーイトーに伝わる不思議なイヌイット伝説の場所を目指し、極寒の北極を歩きます。

北極というとなんとなくのイメージはありますが、そもそも具体的な地名や場所や文化などまで深堀したことがある方は少ないのではないでしょうか?

この記事では、

  • シオラパルクってどこ?
  • どうやって行くの?(そもそも私たちはいけるのか?)」
  • どんな暮らしをしているの?
    といった地理・文化・行き方などをお届けするとともに、

クレイジージャーニーでも話題となると思われる、シオラパルクから更に北に位置する、

  • アノーイトーに伝わる伝説
    についても、現地に実際に足を運んだ荻田さんのブログ記事なども参考に、解説してみたいと思います。

※北極冒険家の荻田泰永さんってどんな人?結婚(妻・子供)事情や普段どんな仕事をしているのかという疑問については、コチラ(👇)をご参照ください。

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シオラパルクとはどこ?─世界最北の“村”を地理・文化・アクセスで解説

🗺 基本情報(面積・人口・所在)

  • 位置:グリーンランド北部、アヴァンナータ自治体クァーナーク地区に属す定住地。ロバートソン峡湾の北岸、北緯約77.8度、北極から約1,360 km地点 。
  • 人口:現在は約40〜45人。カナダから移住したイヌイットの子孫が多い
  • 名称由来:グリーンランド語で「小さな砂浜」、イヌグイット語では“Hiurapaluk”(=同意義)

🛖 歴史と民俗

  • 1880年前後、カナダ領の地域(現在のヌナブト準州)からスミス海峡を渡って来て定住したカナダ・イヌイット子孫といわれています。
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🧭 暮らしと気候

  • 主な産業は狩猟(アザラシ・セイウチ・小型海鳥など)と伝統文化保存、観光も徐々に増加中 。
  • 氷河気候で、年間平均はマイナス6~7℃冬はマイナス40度になることも。1年のほとんどが氷点下で冬(暗夜期)は108日間、夏(白夜期)は約120日間 。

✈️ 日本からのアクセス方法

こんな場所、日本から行くにはどうでしたらいいのでしょうか?調べてみると行き方はあるものの、最低限2日以上かかってしまうようです。

  1. 【欧州または北米経由】:デンマーク経由でコペンハーゲン、さらにアイスランドやカナダを経由してグリーンランドのカンゲルルススアーク空港に入る。
  2. 【グリーンランド国内移動】:カンゲルルススアーク空港からイルリサット→ウペルナビク→クァーナーク(Qaanaaq)空港まで飛行機を乗り継ぎ。
  3. その後夏期は船、冬期は犬ぞりやスノーモービルでシオラパルクへ

いずれにしても、これはやはり荻田泰永さんみたいな冒険家マインドがないと、ちょっとした旅慣れている感覚で挑むことは厳しいですね。

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シオラパルクから更に北へ“アノーイトー”に伝わる伝説とは?荻田泰永さんが北極クレイジージャーニー決行!

さて、6月16日(月)放送予定のクレイジージャーニーで密着したのは、北極冒険家である荻田泰永さんが世界最北の村シオラパルクから更に北のアノーイトーという場所へ向かう過酷な旅

そのアノーイトーへ向かった理由が、そこに伝わる伝説の石を求めてというもの。

いったいそのアノーイトーにはどんな伝説が残されているのか調べてみました。

(参考文献:荻田泰永氏note

荻田さんの現地でのレポートを見ると物語の概要は以下のようなものです。(一部引用・抜粋)

昔、村にひとりのお婆さんが住んでいた。息子を亡くしたお婆さんはある日、親を失った一頭のホッキョクグマの子供を自分の養子にする。

ホッキョクグマの息子は大きく成長したあと、アザラシを獲ってきたり、本当の母子のように日々を重ねていた。

お婆さんは、息子のクマが誤って打たれたりしないように、体には炭を塗り、近隣の村人たちには「炭を塗った黒いクマは私の息子だから、見かけても間違って殺さないでくれ」と伝えていた。

しかしある日、クマの息子はいつもは行かない、南の集落の方まで獲物を探して遠出してしまい、あやまって殺されてしまう。

いつまでたっても帰ってこない息子を案じたお婆さんは、寒風の吹く中アザラシの毛皮を被り、何日何夜も岬で「息子よ帰ってこい」と言い続けているうちに、最後には石になってしまった。

それ以来、シオラパルクのイヌイットたちはその石の前を通るたび、口元にアザラシの脂を塗ってやりお婆さんの飢えを癒してやっている。

というのが現地で言い伝えられている話のようです。

荻田さんの北極冒険ブログによると、この話は言い伝えのみで文献もないといわれていたが、100年前のデンマーク人探検家、クヌート・ラスムッセンの「GREENLAND BY THE POLAR SEA」という著書に中に、なんと酷似した民話が記されているといいます。

ICE-BEAR, THE WIDOW’S SONという題名で詳細部分は若干違えど、話はほぼ同じだそうです。

*訳すとホッキョクグマ(実際はPolar Bearですが)と未亡人の息子、といったところでしょうか。

荻田泰永さんもブログの中で、

私が聞いた物語を、100年前にもラスムッセンが聞き、そして書き残していた。少なくとも、100年前にはこの物語が存在しており、岩に脂を塗りながら、物語が語り継がれているということが、リアリティをもって私の胸に迫ってきた。

と語っておられ、

今回の北極極寒旅=クレイジージャーニーの決行につながったのではないかと思われます。

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まとめ|世界最北の村シオラパルクとアノーイトーに伝わる北極の伝説

  • 北極の世界最北の村シオラパルクはどこ
    👉グリーンランド北西部クァーナーク地区に属する世界最北の定住集落(村)
  • シオラパルクってどんな場所
    👉年間平均はマイナス6~7℃。冬はマイナス40℃になることもある極寒地。狩猟や観光業などを中心としたカナダ・イヌイットの子孫が暮らす場所。
  • 日本からの行き方は?
    👉デンマーク経由でグリーンランドに入ったあと、小型機を乗り継いでクァーナーク空港へ。その後、船(夏場のみ)、犬ぞりやスノーモービルで移動。
  • シオラパルクの北方アノーイトーに伝わる伝説とは?
    👉息子として育てていた熊を亡くした女性が息子を待ちながら岩になったという物語。女性の飢えを癒してやるために岩の口のところにアザラシの脂を塗ってやる風習があった。

今回クレイジージャーニーで密着となる荻田泰永さんの目指す場所にこんな深い伝説があるとは驚きでした。

是非一度行ってみては…とは、さすがに難しいですが、是非番組や荻田泰永さんのSNS/ブログでもっと北極のことを知ってみたくなった方も多いのではないでしょうか。

※荻田泰永さんの人物像、結婚や普段の仕事などについてはコチラ(👇)にまとめていますので是非!

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