こんにちは、Koumeiです。
本日朝は物騒なニュースで目が覚めてしまいました。静岡県浜松市中央区のガールズバーで女性が刺されたというニュースです。
そしてその中で使われた凶器が「ククリナイフ」という聞き慣れない名前でした。
ククリナイフって何?と思った方も多いのではないでしょうか。
独特な形状や見た目のインパクトもあり、「そもそもどんなナイフなの?」「一般人がどこで買えるの?」「法律的に問題はないの?」といった疑問がSNSや検索でも多く見られています。
この記事では、ククリナイフとは何なのかという基本的な疑問や本来の用途や特徴などとともに、
なぜ誰でもどこでも簡単に買えるのか? 日本の銃刀法上問題ないのか、という法律や規制との関係もわかりやすく解説していきます。
ククリナイフとは?特徴と形状を解説
ククリナイフ(Kukri Knife)は、ネパールで古くから使われている伝統的な山刀(やまたち)です。
特徴的なのは、刃が大きく湾曲して内側に反っていること。見た目のインパクトも強く、初めて見ると「武器」のような印象を受けるかもしれません。
こんな感じ(👇)

(引用元:NOBLIE公式)
これを武器をされたらさすがに太刀打ちできませんよね。こんなごっつい刃物、いったい何に使われるのでしょう。
ククリナイフの本来の用途は何?
ククリナイフは、元々は山岳地帯での作業用として使われてきた実用品です。
木を切る・藪を払うなどの農作業や家事、或いは狩猟や獣から身を守るナタのような用途に使われていました。
ただし、その汎用的大型刃物という特徴から戦闘行為に使用されることもありました。
過去はグルカ朝(現在のネパール)の兵士(クルガ兵)が、ククリを携えて戦っていたことを見たイギリスが、彼らを傭兵として雇った歴史もあることから、英語圏ではグルカナイフ(Gurkha knife)と呼ばれることもあるようです。
生活の中では、日本でいう“鉈(なた)”や“山刀”に近く、日常的に山仕事をする人たちにとっては便利な道具でもある一方、戦闘用としても用いることもできる万能な刃物なんですね。
ククリナイフはそもそもどこに売ってる(どこで買える)?
ククリナイフは、Amazonや楽天などの大手ネット通販サイトで簡単に購入できます。
下記(👇)のように「ククリナイフ」で検索すると、山ほど出てきます。価格帯は数千円から1万円以上まで幅広く、アウトドア用品店でも取り扱っているケースがあります。

一部のミリタリー系ショップ、ナイフの専門店、輸入雑貨店でも販売されていてネットで調べれば星の数ほど種類が出てきます。
価格もピンキリで手ごろなものもかなり多く、ちょっと信じられなかったのですが基本的に年齢制限や免許は不要で、誰でも購入可能のようです。
ククリナイフの購入は合法?所持は銃刀法違反にならない?
ククリナイフの形を見ると相当大きな刃物という印象ですよね。特に今回のような事件に使われたのを聞くと少し警戒してしまいます。
ただ日本の法律や規制の点からみても購入自体は、現行の日本の法律では違法ではないようです。
ただし、ポイントになるのが「所持」と「持ち歩き」です。
日本の銃刀法では、刃体の長さが6cm以上の刃物を“正当な理由なく携帯”することは違法とされていますが、自宅で所持することに規制はありません。
つまり、包丁などと同様、購入したり所持すること自体は違法ではないので誰でも購入可能ということになっているのですね。
ただし、携帯がダメなので今回の事件のように外出時に持ち歩くこと自体は違法です。
しかし現行の法律では誰が所持しているのか、携帯しているのか、を警察が事前に把握できるとは思えませんね。
なぜ一般人でも簡単に購入できるのか?規制の難しさとは
ククリナイフは本来、ナタや山刀と同じように「道具」として扱われています。つまり、「武器」として販売されているわけではないため、現行法では販売や所持に明確な制限が設けられていないのです。
また、海外製のナイフや特殊な工具も含め、刃物全般に対する規制は「使用目的」や「携帯の正当性」に重きが置かれています。結果として、「誰でもネットで買える」という状況が生まれていると思われます。
ククリナイフに今後規制は入るのか?社会的な課題
今回のようにククリナイフが事件で使われたケースが注目されると、「なぜこんなものが簡単に買えるのか?」という声が高まります。
しかし、刃物全体の所持・販売を規制することは、職人や農業・林業・キャンプなど正当な用途を持つ人々への影響が大きいため、規制強化には慎重な議論が必要ですよね。
ただ、今回のような事件をきっかけに「特定の形状の刃物」に対する販売規制や、通販サイトでの年齢確認の義務化、或いは登録制などが議論される可能性もあります。
本来何でもかんでも規制するべきではないのでしょうが、間違った使い方をする犯罪者がいる限り仕方のないことなのかもしれません。
まとめ|ククリナイフの基礎知識と法律上の注意点
今回は悲しい事件からククリナイフとはいったい何なのかという基礎情報から、どこに売っているのか、また法律の観点から問題はないのか、などを調べてみました。
- ククリナイフは、ネパール発祥の伝統的な山刀であり、現在でも登山やアウトドアで使われる実用的な道具です。
- ただその形状から現ネパールのクルガ兵が戦闘用に使っていたこともあります。
- 日本では購入や所持そのものは違法ではなく、ネットでも購入可能。
- 「正当な理由なく携帯すること」は銃刀法に触れる可能性があるものの、所持や携帯を完全に警察が把握する仕組みにはなっていない。
その形状や威圧感から、事件報道をきっかけに注目されていますが、本来は道具としての役割を持つもの。
安全のためには厳しく取り締まってほしい反面、正しい使用のために所持している人もいるわけで、犯罪に使用されたりすることで規制だけが増えていくことに葛藤も感じます。
どんな道具も使うのは人間です。法的ルールを理解したうえで、正しく扱う意識が求められますね。
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