ispaceに倒産の危機?情熱大陸登場前にHAKUTO-R再失敗と経営不安の声

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みなさんこんにちは、Koumeiです。

2025年6月15日放送の『情熱大陸』に登場するのは袴田武史氏がCEOを務める民間宇宙開発の旗手とされた宇宙ベンチャー企業ispace(アイスペース)】。です。

しかし、放送される前の6月6日に2回目の月面着陸ミッション「HAKUTO-R Mission2」の失敗が報道されました。

人類の壮大な夢を一身に受けて臨む宇宙事業。しかし一方で大がかりな準備と資金が必要です。

2回目の失敗を受けてからispaceの株価も急落し、「このままの経営状態で大丈夫か?」「債務超過や倒産危機ではないか?」今後の経営不安が噂されています

本記事では、HAKUTO-R2回目の失敗をうけて、ispaceの経営状況はどうなのか?本当に倒産の危機はあるのか?など今後の展望を数字などからわかりやすくまとめてみました。

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ispace(アイスペース)とは?月面開発を目指す民間の宇宙ベンチャー

ispaceは東京に本社を構える2010年に設立された宇宙スタートアップ企業で、月面開発の商業化を目指しています。CEOは袴田武史氏で、もともとHAKUTOというプロジェクトを率いていました。

2023年には「HAKUTO-Rミッション1」を打ち上げましたが、着陸に失敗

そして2025年6月6日、再び挑戦したミッション2でも月面着陸を果たせずHAKURO-RのMission2は失敗と判断されました。

失敗報道のあと、ispaceホームページのIR情報欄では株主からの質問に対し、経営陣が今後の見通しなどを説明する動画をアップしていってます。

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情熱大陸放送前にHAKUTO-Rミッション2が月面着陸失敗

今回、ispaceのCEO袴田武史氏とHAKUTO-Rが特集される情熱大陸の放送は6月15日

放送前の2025年6月6日、ispaceは公式サイトと報道機関を通じて「HAKUTO-Rミッション2は月面着陸に失敗した」と発表しました。

ispace公式リリースによると、着陸船であるRESILIENCEランダーの姿勢が着陸に向けてほぼ垂直になったところまでは確認できたものの、その後予定時刻になっても着陸を示すデータ受信ができなかった、とのこと。

RESILIENCEランダーの再起動を試みるも通信確立はできず、ミッション2は終了と判断されました

テクニカルな点における詳細原因は現在調査中ということですが、現在(2025年6月13日時点)で分かっている事実としては、

  • ランダーと月面との距離を測定する計測値の取得が遅れていた
  • 着陸のために十分な減速ができていなかった

これらのことからRESILIENCEランダーは月面に予測より速い速度でハードランディング(衝突)したと判断されています。

ミッション1に続き、今回の失敗をうけて、投資家や業界関係者からは、株価の下落、今後の資金の見通しなど、不安の声もあがっています

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ispaceに倒産の危機はあるのか?わかりやすく財務と経営状態を解説

ispaceの経営は赤字が続いている

ispaceの最新の決算(2025年3月期)によると、売上は約47億円(前年同期比+101.2%)と大きく伸びている一方で、最終的な赤字約119億円にのぼっています。

💡 売上は増えているものの、開発費や設備投資に多くの資金がかかり、黒字化には至っていません。

負債(借金)はどれくらい?

2025年3月期Q4でのispaceの財務状況は以下のとおりです:

項目金額補足
総資産約271億円ロケット設備・現金など
総負債約202億円借入・未払い費用など
自己資本約70億円資産−負債の差額

🧮 自己資本比率は約26%。一般的に30%以上は必要と言われており、ispaceはやや低め。財務的には慎重な見方が必要です。

どこからお金を調達しているの?

✅ 投資家、コーポレートパートナーなど

  • 借入れ:シンジケートローン、三井住友銀行、みずほ銀行など
  • コーポレートパートナー:三井住友銀行、JAL、Sky、Epiroc など
  • 投資/売上:KDDI、コニカミノルタ、高砂熱学工業、など

💸 人類の未来を担う事業だけあって、多くの企業や金融機関がispaceには協力、支援をしています。

キャッシュ(現金)の流れはどうなっている?

決算資料からは、以下のような資金の動きが見られます:

  • 営業キャッシュフロー:▲120億円のマイナス
  • 投資キャッシュフロー:▲26億円のマイナス

これは、事業活動や研究開発による支出がかなり大きいことを示しています。

📉 当然ながら成功して市場に乗らない限り、手元資金がどんどん減っていく状態が続いており、資金繰りに不安がる株主・投資家が多いのは致し方ないと思われます。

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ispaceは本当に倒産するのか?

では、HAKUTO-Rの失敗によって、ispaceは倒産の危機に陥るのか

わたし自身、本日6月13日に公開された株主向けCFOの説明動画を聞きましたが、今日明日に即倒産の危機になるというような感じではありませんでした

ispaceは2027年のMission3、その後もMission4の計画が以前からあり、Mission2の原因分析をしながらあらたなMissionに向けて動き出す予定です。

今回、顧客・投資元とのHAKUTO-RのMission2の契約では1600万米ドル=約23億円で締結されていました。その中の2億円は着陸が条件だったので実質純粋に入るのは21億円ほどとなりますが、失敗によって返金などは条件に入っていないといわれています。

また、現在131億円の現預金が口座にあり、そこに加えてこのあと、みずほ銀行及び住友銀行から合計150億円の追加融資が約束されています。 

したがい、結論から言うと、今日明日にすぐに資金が底をつき倒産するような危機的状況ではなさそうです

ただし、株主説明であったように、Mission2の原因分析も含め、Mission3(2027年)、Mission4のためには更にキャッシュが必要となることは事実で、このあとどう増資していくのかなどの課題があることも事実です

といった事情から、

今日明日に即倒産などにはならないまでも、現実問題として追加の出資がなければ経営不安や倒産危機に近づく可能性も否定できない、というのが私個人の見解です。

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まとめ:現在のispaceの経営状況は?(個人的分析)

評価項目現状
収益性❌ 大幅な赤字(継続中)
財務健全性⚠️ 自己資本比率が低め
資金調達力◎ 多数の投資家・銀行が支援
倒産リスク⚠️ 今後の資金繰りに注意
成長性◎ 宇宙ベンチャーとしては世界的に注目

🚀 ispaceは、チャレンジングな分野に挑む「攻めの宇宙ベンチャー」。そのぶん資金面では不安もあり、今後の動向から目が離せません。

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失敗しても挑戦し続けるispaceの姿勢とは?

上記でも触れましたように、HAKUTO-Rシリーズは、既に次のミッション3の計画が発表されています。ispaceは「民間による月輸送ビジネス」の確立を目指し、挑戦を続ける構えです。

確かに今回HAKUTO-R Mission2の失敗に関する動画説明会では、多くの株主から、

  • 「2回も失敗して、3回目も返金ペナルティ無しの契約などありえるのか?」
  • 「次のMissionまで資金が持たないのではないか」
  • 「経営陣退任などは考えないのか?」

など非常に厳しい質問が飛び交いました。

ただ、CFO野崎順平さんは上記、追加融資なども含め、真摯に一つ一つの質問にしっかり答えておられました。

日本を失敗できる国にする(=失敗してもそれを糧に挑戦し続けることができる国)という強い想いをもつispaceの姿勢は、国内外のスタートアップにとっても希望となる存在です。

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まとめ|HAKUTO-R失敗のispaceに倒産危機はあるのか?情熱大陸で見せるベンチャー魂

さて今回は2025年6月15日放送予定『情熱大陸』出演、袴田武史CEOの「ispace」について、

HAKUTO-R2度目の月面着陸失敗により経営不安や倒産の危機はあるのか?という点について言及してみました。

  • 2025年3月期決算では、売上47億円に対し、約119億円の赤字。
  • キャッシュフローも、営業キャッシュフロー:マイナス120億円、投資キャッシュフロー:マイナス26億円
  • ただし、現預金は131億円あり、また銀行から150億円の追加投資は確約されている。
  • JAL、コニカミノルタ、といった優良企業とのコーポレートパートナーシップや投資もあり、未来を担う宇宙産業ベンチャーとして多くの支援も続いている
  • 結論として、今日明日に即倒産の危機ということにはならなさそう。しかし、今後2027年のMission3に向けて現在のキャッシュだけでは十分とは言えないことから、IR情報など今後の動向に注視が必要と思われる。

情熱大陸で紹介される袴田武史CEOの姿勢からもわかるように、失敗しても挑戦を続ける意志がispaceにはあります。

今後の資金調達が上手くいかなければ、倒産危機の不安があるのは事実ですが、同時に人類に未来を担う希望ある宇宙ベンチャーであり多くの人が応援していることも事実です。

失敗をくじけず「次」を目指すispace、頑張れ!次こそは成功すると信じて応援したいです!

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