アチソンラインとは?いつなぜできた?をわかりやすく解説!台湾や尖閣諸島に影響与えた目に見えない線

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こんにちは、Koumeiです。

みなさん、「アチソンライン」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、1950年の冷戦時代にアメリカが引いた「ここから先は守るよ」という目に見えない防衛ラインのこと。

この線の中には、沖縄をはじめとする日本もふくまれていました。

そして微妙なのが尖閣諸島の位置です。ちょうどアチソンライン上に位置しているんだとか。

実はこのアチソンライン、台湾有事や日本の安全保障、そして尖閣諸島の領有問題を考えるうえでとても大事なカギになります。でも難しく感じるかもしれませんよね。

そこでこの記事では、小学生にもわかるようにアチソンラインの意味や、いつなぜできたのか、また尖閣諸島との関係わかりやすく解説します。

地図や図解もまじえて、世界と日本のつながりがぐっと身近に感じられるはずです!

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アチソンラインとは?かんたんにいうと…

アチソンラインとは、1950年にアメリカが「ここまでは味方として守るよ」と決めたアジアの防衛ライン(ぼうえいせん)のことです。
地図には書かれていませんが、心の中で「ここからここまで」と思っていた目に見えない線
です。

この線の名前は、そのときアメリカの大事な役職「国務長官(こくむちょうかん)」だったディーン・アチソンという人の名前からつけられました。

アチソンラインはいつ、なぜ作られたの?

アチソンラインが発表されたのは1950年1月です。
当時のアメリカは、「自由の国と、共産主義の国」が世界でぶつかっていた冷戦(れいせん)時代でした。

アメリカは「どこまでの国を助けるか」をはっきりさせておかないと、ソ連(現在のロシア)や中国のような国が攻めてくるかもしれないと考えていました。
そのため、アジアで「ここまでは助けるよ!」という線をひいたのです。

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どこがアチソンラインの内側だったの?

アチソンラインの内側(うちがわ)=アメリカが守る国や地域には、こんな場所がありました:

  • 日本(本州・四国・九州・北海道)
  • 沖縄や尖閣諸島(?微妙)などの南の島々
  • フィリピン
  • アリューシャン列島

これら領土に対する軍事侵略があった場合は米国は断固として反撃しますよ、という意思表示ですね。

一方、台湾、韓国はこのラインの外側でした。

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朝鮮戦争とのつながり

アチソンラインが発表されたあと、すぐに**朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)**が起こりました(1950年6月)。
アメリカが「韓国は守らない」と見えるような発言をしたことで、北朝鮮が南の韓国へ戦争をしかけたのです。

これをきっかけにアメリカは韓国を助け、たくさんの国がかかわる大きな戦争になりました。

尖閣諸島(せんかくしょとう)はどうだったの?

アチソンラインを詳しく見てみると尖閣諸島はちょうど線の上にあるように見えます。

引用元:エックス抜粋(5月10日放送「正義のミカタ」映像から)

もちろん海に明確な線を引いているわけではないので、中国側、日本側とも主張の違いはありますが、

当時は尖閣諸島もアメリカが沖縄といっしょに管理していた場所とみなされていることからアチソンラインの中でしょう、というのが日本側の見解です。

アメリカは、日本・沖縄・尖閣をひとまとめに「守るエリア」と考えていたので、尖閣も防衛の対象という理解だったのです。

ちなみに、中国が「尖閣は自分たちのものだ」と言い始めたのは、1970年代に石油があるかもしれないとわかってからです。

1950年のアチソンラインのころには、まだそんな主張はほとんどありませんでした。

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今の世界にどう関係しているの?

今ではアチソンラインという線はもう使われていません。
でもこの考え方は、アメリカがどこを大事に思っているか、どこを守るつもりかを考えるときに、今でもよく使われます。

たとえば、

  • アメリカと日本の安全保障(あんぜんほしょう)
  • 台湾や尖閣諸島の問題
  • アジアの地図の見え方

こうしたテーマを考えるときに、「アチソンライン」は今でも歴史のヒントになります。

まとめ:結局アチソンラインとは?尖閣諸島(せんかくしょとう)や歴史への影響

  • アチソンラインは、戦後1950年に「アメリカがどこまで守るかを決めた線」のこと。
  • 尖閣諸島はちょうどアチソンライン上にある。1950年当初はアメリカは沖縄と共に諸島として管理しており、中国からの領土主張はなかった。
  • 今ではアチソンラインという線はもう使われていませんが、日米の安全保障(あんぜんほしょう)や台湾や尖閣諸島の問題を考えるときに歴史のヒントになります。

ちょっとむずかしい言葉もあるけれど、世界がどうつながっているかを知るための入り口として、ぜひ覚えておいてくださいね!

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