皆さんはハロウィンというと何を思い浮かべますか？
私も含め以前はカボチャのジャック・オー・ランタンというのが相場でしたが、
近年は真っ先に渋谷のパレードを思い浮かべられる人も多いのではないでしょうか？
そもそもハロウィンの起源とは何なのか？なぜ皆仮装するのか？
海外の祝い方の情報も併せて、今年の日本のイベントはいつ、どこでやるのかなど一緒に見ていきましょう。
ハロウィーンの起源。そもそもどんな日？
文化や語源
ハロウィン起源は2000年以上も前で、 ヨーロッパの今でいうアイルランドにあたる場所で古代ケルト人が行っていた祭礼「サウィン（Samhain）」だといわれています。
ケルト暦では10月31日が１年の終わりの日で、この世とあの世の境目が弱まるため死者の魂が家族のもとに帰ってくる日と言われていたようです。
その時に一緒にこちら側の世界にやってくる悪霊もいるため、
人間だと悟られないように仮面や化粧で仮装をして身を守っていたというのが発祥のようです。
ちなみにHalloweenという言葉は、この行事がキリスト教と結びついてから、
１１月１日「諸聖人の日」＝「All Hallows」の前日、「All Hallow’s Eve(ning)」から訛って今のHallloweenになったといわれています。
カボチャの飾り ジャック・オー・ランタン
今や日本でもハロウィンが近くなると各地いたるところでジャック・オー・ランタンを見かけるようになりました。
このカボチャにも物語があり、
悪事ばかり働いていたジャックという男の魂が悪魔との契約のせいで天国にも地獄にも行けず、
行き場を失った彼の魂がくり抜いたカボチャの中で火を灯してさまよっているというものです。
このカボチャも元々はカブだったみたいで、アイルランドからアメリカに伝わってからカボチャになっていったといわれています。
仮装の理由
先述の通り、本当は悪霊から身を隠すために仮装していたのですね。
確かに９０年代にアメリカに居たときはハロウィン仮装も魔女や吸血鬼などモンスター系が結構多かったように思います。
おそらくそれではマンネリ化するので段々とヒーローや有名人の仮装をしたりと幅が広がっていったのですね。
そもそもの目的からすれば有名人やアイドルなどの仮装しても、人間の格好であれば悪霊に見つかってしまうので意味がないことになってしまいますけどね。
まあここはお祭りの一つであるということで楽しむ観点からすれば個人的には全然ありです。
海外のハロウィンの過ごし方は？
アイルランド
ハロウィン発祥の地であるアイルランドでは、今でも伝統的なお祭りが行われていて、
ハロウィンには「バームブラック」と呼ばれる、甘いパンを食べる習慣があるようです。
アイルランドの首都であるダブリンや、第二の都市であるロンドンデリーといった大都市では大規模なパーティーも開かれており、仮装やパレードがあるほか、アイルランドの伝統料理も楽しむことができます。
アメリカ
アメリカと言っても広いですので各州で違いはありますが、基本的に大人も子供も楽しむビッグイベントです。
普通の家庭でも玄関にジャック・オー・ランタンなどハロウィンの飾りつけがされ、
皆、思い思いのコスチュームや化粧をして出歩くなど街中がハロウィン一色になります。
大都市では大規模イベントが行われているようですが、わざわざ人混みに行かなくてもあちらこちらの家庭で親戚や友人を招いてハロウィーンホームパーティをやってます。
街では仮装した子供たちが『Trick or Treat] と言いながら近所の家をまわってお菓子をもらう風景があちらこちらで見られます。
『Trick or Treat』 ようは、『悪霊にいたずらされたくなかったらお菓子ちょうだい』、といってお菓子を集めてるかわいい風景です。
かれこれ２５年以上前になりますが、私もアメリカに居たときは同僚にハロウィンホームパーティに誘ってもらい参加しました。
パーティーグッズを売っている店で衣装やメイクなどを買って当日は同僚の奥さんに化粧してもらったのを覚えています。
ただハロウィンの日は国民の祝日ではないので、平日の場合は仕事が終わってからパーティーに出かける人も多かったです。
パーティーの日には朝から仮装メイクの下地やコスチュームを着て仕事に来る人も多くいて（私のいた会社がユル過ぎたのでしょうか💦）、
お互いに”What will you be?“(今年は何になるの＝何の仮装をするの）とあちらこちらで
仕事そっちのけで話していたのを覚えています。
日本とは違う仕事環境に当時は大きなカルチャーショックを受けました。
ポーランド
最近は日本同様「お祭り」感覚で、街に飾りをつけたりはしますが、少なくとも私が在住していた時はアメリカや日本のようにニュースになるようなイベントはそこまで聞きませんでした。
私が居た時期はコロナ明けというのもあり、少し様子が違ったかもしれませんが、そもそもポーランドはカトリック信仰の強い国なので本来は翌日１１月１日諸聖人の祝日のほうが大切な祝日となります。
中国
この国も自分の在住経験からですが、２０００年初頭あたりではハロウィンを知ってはいたがそこまで大々的なイベントなどは特別見かけませんでした。
ただ、２０１０年くらいから急激な経済発展をしてくると各国と同じくあちこちの店で飾りつけがされたりパーティーをしたりしてました。
ただ西洋のような何か起源に基づいたものでなく、日本同様単に国際的な催しを「楽しむ」っていう感じです。
最近は西洋文化に基づいた活動を規制されている地区もあるらしいので大都市以外ではあまりなじみがないかもしれません。
その他、各国の情報はいろいろ紹介されているので参考にしてみてください。
ただ国と言ってもそれぞれの地域で文化や信仰の差があるので、同じ国に居ても各々違う体験をされている可能性もあります。なのであくまで一例であるという理解でお願いします。
日本でのイベント
渋谷パレードはどうなる？
日本も最近は派手になってきましたね。
これっていつからなのでしょうか。印象としては最近のようなイメージですが、実は調べてみるとかなり以前からあったことがわかりました。
渋谷ハロウィンは若者が勝手に集まった」は本当か？
引用元: Yahoo Japan ニュース
なんと渋谷では１９８０年代からあったのですね。DJポリスなるものが取り上げられた２０１３年ごろからかと思ってました。
ただここ数年は毎年かなりの人数が集まり近年では暴走して警察のお世話になったりとニュースを騒がせてます。
２０２３年は渋谷区があらためて路上飲み条例や区域規制をしたところ、
センター街のピーク時に集まった人数は２０２２年に比べて約８千人少ない１万５千人だったと報道されてます。
おそらく今年も渋谷は規制を緩めることはないと思われます。
新宿は渋谷の代わりになる？
２０２３年渋谷が規制されたため新宿歌舞伎町の方へ移動する若者も多くみられました。
何かイベントがあると期待してのことでしょう。
渋谷が行きづらくなったため、新宿歌舞伎町などに向かう若者は今年も見られるかもしれません。
ただ！！！
東京新宿区も今年６月早々に対策を打ちました。渋谷区と同じように各方面の制限を設けるようです。まあ地域治安を考えれば当然の対策と言えますが。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240604/k10014470701000.html
<参考>
パレードは悪か？
正直これは賛否分かれるとおもいますが、渋谷のパレードというより何に関しても自分の満足のためだけに周囲に迷惑をかけるのはNGですよね。
ネガティブな面ばかりフォーカスされますが、渋谷＝節操のない人が集まる、のではなく、
一部のルールを守らない人たちの行動が悪いイメージを作ってしまっていると思います。
それがエスカレートして警察や地域が規制せざるを得ないという現状です。
純粋にハロウィンパレードを楽しむ人や日本在住の外国人の中には自国同様のイベントを楽しんでいる人もいるでしょう。その点では異文化交流としても良い場所だったはずです。
一部のルーを守らない人たちのためにパレード自体の持つイメージが悪くなったり、
イベント自体に規制がかかるのは何とも残念でなりません。
パレードというものが悪というより、それを扱う人の中に悪がいる場合があると思います。
もう日本ではハロウィンは楽しめないのか？
いえ、そんなことはありません。
悪いニュースに目を奪われてしまいますが、
ご存じのようにディズニー、ＵＳＪなど主要なパークではまだまだ盛り上がってます。
パークだけでなく実はいろんな場所でイベントはあるのです。
こういうものが出されています。
https://www.enjoytokyo.jp/feature/halloween/event/
しかしこれらはルール無用に集まる呼びかけでなく、きちんと企画されたイベントです。
渋谷、というと一つのステータスがあったのかもしれませんが、こだわりを捨ててみればいろんな楽しみ方があります。
その場その場のルールをしっかり守って安全に楽しみたいですね。
まとめ
今年ももうすぐやってくるハロウィン。
その起源や各国の楽しみ方、そして日本ハロウィンの状況などをまとめてみました。
わたしは個人的にはディズニーハロウィンが毎年楽しみでなりません。
皆さんはどうですか？ どんな楽しみ方をされますか？
皆が安全に事故もなく楽しめますように。
少し早いですが
Happy Halloween!!
コメント